2011年01月30日

組織に働きかけるのか、個人へ働きかけるのか

雨季ということでここのところ雨が続いております。

今日、日曜は一日中雨がしとしと、
ときおりバケツをひっくりかえしたみたいに、ざぁざぁと降っており

自宅ひきこもり。

さて

活動は、なんとなく大したことができないままに日々が過ぎている

というような気がし、

やや気分も雨模様。

【大したことができない理由】
@これまで支援経験が少ない障害者の人たちへの支援が多い。
APDK利用者の個別支援ではなく、PDKの組織を活発化させるような
働きかけが配属先からは求められているが、どうできるのかわからない。
Bカウンターパートの方が色々とアイデアをもっているので、
自分の存在は必要ないような気がする。

@Bは私個人の問題で、自分で乗り越えないと仕方ないのですが

Aの組織への働きかけるのか、個人へ働きかけるのか

という問題は、多かれ少なかれ協力隊員の一つの課題なのでは
ないか、という気がします。

自分の配属されている組織やその関連組織を活性化させ、
自分の任期後にも残るものを形作らなければならない。

という課題。

基本的な協力隊のスタンスはこうなんだと思います。
自分が動くばかりでなくて、任地の人たちが動いていけるように
働きかけないといけない。

しかし、
これは私の力不足とコミュニケーション力不足なのかもしれませんが、
PDKの職員の人たちを動かしていくのは難しいです。

「カナがやるなら勝手にしなはれ」

みたいな感じで、
響かない。

それでもその響かないのは自分の責任なんじゃないか、と思い
響かないものを響かせなければならない、とプレッシャーを感じると

ずどーん

と気が重い。

そんなことで、1月の活動は停滞の時期でした。
そして停滞継続中ではあります。

しかし、昨日思いがけずシニアボランティアの先輩隊員の方から
お電話を頂き、この
「組織or個人?」
の話をしていると、

「マレー人の作る組織には、根本的な問題が多く、それを変えることに
力を割いても徒労に終わります。
利用者個人へ支援することで十分じゃないですか。
響かない人たちを変えようとしても、しんどいだけですよ。」

というようなことをおっしゃってました。

この意見に感覚的には私も賛成です。

計画性や熱心さに欠けることの多いマレー人(特に公務員)
の人たちの中で、
そういう組織と組織職員のあり方まで変えることは私には困難です。

言い訳かもしれないが
言葉の問題もある。
そして所詮は「よそ者」の自分には、「この人にこういう風に働きかけたら良い」
というような「コツ」が読めない。

だから直接的に働きかけて、変化が見える利用者への支援の方が
自分としてもやりがいを感じます。

しかし、やっぱりそれだと
結局、自分が頑張るだけで後に残せるものがないんじゃないか、
という頭もあり、このシニアボランティアの方のように
達観したスタンスを取れないままでいます。


写真は先日あった、ヒンズー教徒の人たちのお祭り「タイプーサム」の様子。

美徳と若さと力をつかさどり、悪を退治するとされているヒンズー教神スブラマニア神
をたたえる祭り。
信者たちは神の恵みと幸運を祈り感謝をささげながら行進する。

だそうです。


RIMG0763.JPG




posted by おさる at 18:33| Comment(4) | TrackBack(0) | 協力隊員活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月13日

精神障害者支援

マレーシアの障害者福祉事情についてですが、
去年から精神障害をもつ人たちも
障害者カテゴリーに入り、社会福祉事務所でも
障害者登録をして、支援金をうけることができるようになっています。

ただ、現状は社会福祉局の傘下ではまたあまり支援が行われておらず、
保健局(というのかな?)での支援が中心で、
両局これから連携を図りながらやっていく、という予定だそうです。

ところで私は日本にいるときに精神障害者の社会復帰施設で働いていました。
だから本当のことをいうと、精神障害者の人への支援経験はあるけれど、
それ以外の障害をもつ人たちへの支援の経験は非常に薄く、
こんなので今、よく活動をやっているものだ
という気もしています。
まわりからも、「こいつ大丈夫か?」と思われているのでは?と不安症候群。

逆を言うと、精神障害者の人へなら少しは役に立てるような気はしています。
日本で働いているときは、自分は何と頼りないワーカーであることか、
と思っていましたし、
現にそうでしたが、
やはり多少の経験でも、他の分野よりはましです。

そういうことで、今はほとんど社会福祉事務所で精神障害者へ支援をしていませんが
自分のできる方へちょっと強引に、さじを向けてやってみたりしています。

勇気を出して病院へ行き、
「社会復帰の手伝いを必要とする精神障害者の人はいますか?」
とドクターへ聞いてみると
その後、連絡をもらうことができ、病院に通院する精神障害者のリストをくれました。
(※日本じゃ個人情報の関係とかいろいろあるから、そんなリスト絶対もらえないですね。
特にボランティアなんかに・・・。ちょっとびっくりしました。)

150名くらいのリスト・・。
どうしたら活用できるものか、と思案中ですが、まずは障害者登録をしてもらうために
連絡を取ったらいいかな・・。

またそのドクターがいい人で
というか、まだ若いんだけどその病院には精神科医がいないため
そのドクターが勉強がてら精神障害者の人を任されているらしく、
ドクター自身も困ることが多いのか
今日も連絡をくれました。

「昨日、自殺未遂で運ばれてきた女性があなたの名前をだしているのだけれど。」

ちょっとピンと来るものがあり病院へ行くと
やっぱり

PDKでどうしても人を振り回してしまう気のある女の子が
ベッドで横たわっていました。

私の経験からすると
この女の子はパーソナリティーに問題があると思われる子。
今回も自殺未遂といったって、包丁で手首を切ろうとしてみたけれどできなくて
驚いた両親が病院に連れてきたとか。本気ではなかったのでしょう。

本人も色々としんどいのでしょうが、家族を含めてまわりが振り回されてしまうのがとても問題だし、
かと言って薬でどうにかできるものでもないし、なかなか支援の手立てがない。
正直どうにもしようがない
という脱力感にとらわれてしまうのですが、とりあえず以前からちょこちょこと支援をしている
事務所のカウンセラーに情報を伝え、両親と協議することになりました。

さて、その病室の中で「あなた、この人もしっている?」と
ドクターが一人の患者を指さし聞いてきました。

その人は統合失調症。
すでに陰性症状が強いような印象でした。
「両親は家で暴れたり、話をしすぎたり、薬を飲みすぎたりしている、と言って
何度も病院い連れてくるのだけれど、ここにいるときは全くそんなことはないし、
どうも家族は遠くの病院に送りたがっているのよ。」
と、その年若い中華系ドクターは困ったように言います。

そして、
「ちょっとあなた、何かサポートできるかしら?」

・・・、家族調整、というやつですね!
言葉もうまく使えないし、わけのわからない日本からのボランティアが
サポート機能の薄い家族に受け入れられる自信はありませんが、
そんな風にドクターから頼ってもらえるのは、ワーカー冥利につきるというものです。

まぁ、そんなふうにしてちょこちょことケース支援をすることから
社会福祉局・事務所でも精神障害者支援をやっていく道筋を提示できればよいなぁ、と
思ったりしています。


写真は関係ないけど、人のお宅の猫ちゃん。
この猫ちゃんが、日本の我が家の「竹ちゃん」にそっくりで驚き!
しかも先日母からの電話で「竹ちゃんが脱走していなくなった」というからこれまたビックリ!
竹ちゃん、マレーシアに来たんかなぁ・・・・。

RIMG0639.JPG




posted by おさる at 03:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 協力隊員活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月03日

2011年元日・レゴブロックの自分を思ふ

正月.jpg


あけましておめでとうございます。

お正月はどうしても
日本的に過ごしたく

KLの隊員ドミトリーで、
年越しそばを食べ
紅白〜ゆく年くる年を見て
元日には隊員仲間とJICA調整員の方とともに
雑煮と数の子と日本酒でおめでとうございます
そしてその後は寝正月

という、全くマレーシアのNew Yearを無視した年越し〜年始を
送りました。
KLは「いえ〜い」という感じで
あちことで花火が上がっており、31階ドミトリーからチラ見していましたが。

さて、元日は本当にあきれるくらいぼんやりと一日を過ごしてしまい、
そんなぼんやりの中で思っていたのは

自分はレゴブロックだなぁ

ということ。

なんのことか
と申しますと

自分が□だとして、マレーシアという環境が○なんです。

○に入るためには、□のままだと入れません。
だから○にならなくてはいけません。

マレーシアに来る前は、□の自分は柔軟に○になることができるだろう、
と思ってました。
そうやって順応していけるだろうと。

でも自分はやっぱり□のままなんです。
正月を雑煮を食べて祝いたい
醤油は欠かしたくない
物事はきっちりすすめなくちゃいけないと思う
客商売は笑って接客してほしい

そういう自分はなかなか変わりません。
というかこれからも変らないだろうな、という予感がしています。

だから自分はやはり□
でも今いる○の環境に合わせなくちゃ不適応になってしまうから

ちょうどレゴブロックみたいに、□のブロックの上に○の「ぽっち」みたいなのをつけて
○の穴にぽこってはまっているのかな
と。
今の日常生活では大きな問題や困ることもなく、過ごしていけているところをみると
たぶん○穴に入っていることは入っているのだと思います。

でもほんとの部分は□のブロックのところ。たぶんにブロックには
「にっぽん」って書いてあるな、と思います。

たまに、外国に住んで、その国の人以上にその国の文化になじむ人がいますが、
そういう人は□から○に形を変えるスライム的な人なのか
あるいはもともとほんとは○の形をしていて、自分の母国よりも移り住んだ国の方が
自分の形にフィットしたのか。

ふとそんな変なことが頭に浮かんで、
「ああ、自分はそういう人間だったのだな。そうやって適応させているんだな。」
と自己分析していた2011年お正月。

うーん、妙なことを考えてばかりいないで明日からまた頑張らないと駄目ですねっ(汗)


posted by おさる at 00:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。