2012年06月07日

ファイナルレポート@社会福祉局

火事騒ぎから1週間。

ゆるゆると事務所は移転作業が行われ、綺麗な事務所からなんとなく薄暗く
狭いスペースの仮事務所へ引越しがなされました。

引越しを機会に自分の荷物はすべて家に引きあげ、
事務所でもいよいよ私の場所はなくなり、火事騒ぎと共に活動も終了です。

今日は州社会福祉局の局長へ挨拶と活動の最終報告をしにいきました。
活動相談相手となったり、面倒みてくれたりした2人のカウンターパートや
次の協力隊員を配置する先の地区の職員も集まり、私の最終報告に
耳を傾けてくれました。

活動でできたことと成果
活動で見えた問題点

そういうことを、拙いながら話ししました。

2年前に初めて局長に会った時、私はまだ言葉がよくわかりませんでしたが
どうも「ボランティアといえども大きな成果をあげてもらわねばならぬ。」
というような、過度な期待をかけられました。

その期待と要請を受けて
カウンターパートから
「我々は局長の高い期待にこたえられる活動をせねばならぬ。」
と言われたことが頭にこびりついています。

じゃあ、それはなんやねん。

というと、具体的には判然としておらず
漠然と何か大きな成果
というものをボランティアに求められてきました。

しかし、具体的に活動に入ってみると
ボランティア一人でできることは本当に限られている。
「草の根」
とはよく言いますが、その言葉の意味がボランティア活動を行って
初めて身にしみわかりました。
一人一人の障がい者とその家族にアプローチしていくしか私にはなく
それ以上のことはできない。
しかし、それが草の根というものなのだ、と感じています。

一方、局長はそういう活動で認めてくれるのか。

もちろん、私は局長を満足させるために、ボランティア事業に
参加しているわけではありませんが、
しかし、実際のところは上の人にわかってもらえる
認めてもらえる活動をしなければ、後にも続かない。

そういう中で、私は正直いつも自分の活動がこれでいいのだろうか、
と不安にかられながらやってきました。

そして今日の報告も、一蹴されたらどうしよう。
と心を重くしながら、報告会に臨みました。

しかし、
結果的には局長もよくわかってくれました。
一つ一つのケース報告に関心をもって耳を傾けてくれ、
ケースのちょっとした前進をポジティブに捉えてくれていました。
もちろんリップサービスもあったかもしれないけれど、
概ねボランティアの活動を良好に捉えてくれていたことで
私は初めて胸をなでおろすことができました。


image007.jpg

image012.jpg

来週いっぱいで任地生活も終わり。
もう本当に本当の終盤にきたなぁ、という思いです。
posted by おさる at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 協力隊員活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月01日

配属先が火事

配属先の福祉事務所が火事になりました。

2階部分が焼けてしまい、
1階部分は無事でしたが、すでに事務所として機能することが
難しくなったため別の場所に移転することになりました。

最後の最後でハプニングです。

私の机は1階部分にあったため、置いていたものも無事でしたが・・・。

原因の詳細は不明とのことですが、電気系統の不良からの
ものであるとか。

新聞にも載りました。



http://www.sinarharian.com.my/edisi/pahang/pejabat-kebajikan-terbakar-1.52605

image042.jpg

なんじゃこれは。。。。
という印象の方が強くて、何の優しい言葉掛けもできませんでしたが
スタッフにしたら悲しい出来事だっただろう、、、、と今になって思います。

ケース記録もかなり燃えてしまったみたいなので、
一体どうするんだろう・・。
posted by おさる at 17:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 協力隊員活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月27日

薬物依存者の自宅訪問

帰る間際になってから色々なことに気づいてくるものですが
障がい者支援のための派遣であっても
社会福祉事務所のいろいろな部門の仕事にもっと関わらせもらえればよかったなぁ
と思うようになった今日この頃。

もちろん派遣の目的通り、障がい者支援を中心にやっていけばよいのですが、
しかし、マレーシア社会のあり様をよく知り
その中で実践されている福祉のあり方を知るためには
事務所で行われること様々なことに、もう少し目を向けてくればよかったと思います。
他分野のことであっても、
「マレーシア社会におけるソーシャルワークではどういう姿勢と認識で支援が行われているか。」
ということを学ぶことができ、
そのことは広い意味で自分の活動の土台にもなります。

遅きに失していますが、まぁそれでも日本に帰った時に他分野の福祉の状況を聞かれた時に
ある程度の状況を伝えられるというメリットもあるので
帰るまでの間、本業の合間を縫って
高齢者や青少年、薬物依存の人たちへの支援などに
最近は同行させてもらう機会をつくるようにしています。

そして本日は
Agensi Anti Dadah Kebangsaan
(National Agency of Anti Drugかな、英訳すると。。日本語だと反薬物協会??)と
社会福祉事務所の共同で行われる薬物依存者宅への訪問活動に同行させてもらいました。

薬物依存というとヘビーかつセンシティブな問題なので
同行しても良いのかな・・・?と思っていましたが、
そのへんもオープンというか、OKとのことで
逆に言うとプライバシーの保護という観点も少々緩い。

アルコール天国の日本とは違い、イスラム教国家のこの地では
アルコール依存症の話はそれほど多くは聞きませんが
一方で、薬物汚染の魔の手は私の任地のような小さな町にも広がっているようです。

薬物所持のため逮捕された人たちは、裁判所命令により
2-3年の間、上記の反薬物協会の提供するグループに定期的に参加し
また自宅訪問も行われる、とのこと。

本日は5ケースの家をまわり、生活状況を確認する作業が行われていました。

薬物に手を出す構成員のいる家庭では
他の問題も散見されるため
社会福祉事務所からの支援の必要性のあるケースも多いとのことで
そういった背景をもとに、今回の訪問は社会福祉事務所との共同で行われたようです。

今日のケースの中にも、いかにもすぐに壊れ落ちてしまいそうな家に住む
7人の子どもがいる家庭がありました。薬物依存者は父親。
就学年齢にある子どもたちも学校に行かずに家にいる。
「字を読んだり書いたり出来ない。」という母親は、社会福祉事務所で提供される
扶助についても知らなかったため、福祉を受けたことはなかったとのこと。
「福祉事務所に私を訪ねて来て下さい。援助することができますから。」
と職員が伝えて帰ってきました。

image008.jpg
(立っているのは職員)


こういうふうに福祉の色々な側面を見ると
マレーシアでもソーシャルワークは実践されており、
また今後もマレーシア社会に適合した方法論で確立されていくのだろう
という気がします。

残り少ない限られた時間の中ですが、
マレーシアの社会福祉の現状に関する見聞を少しだけ深めていきたいと思います。
posted by おさる at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 協力隊員活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。